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6.5 JAPAN CUP2K13トピックス!

 

 

今年のJAPANCUPは、聖地・鳥羽から新天地・河口湖へと
ステージを移しては開催された。
世界文化遺産登録目前の日本一の富士山のふもとで
繰り広げられたディスクドッグの祭典は大盛況で幕を閉じた。
ワイルドカードを含め3日間の戦いを振り返ってみよう。

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メインコートがまだ完成していないなか、
Bコートでは、ドギーズクラスのワイルドカード(敗者復活戦)がスタート。
バックミュージックなし、MCはポイントとタイムカウントのみ、
コートに響くのはプレーヤーの声とパートナーの足音だけ。
そんな異様な空気のなか見事勝ち上がりを決めたのが、
ベテランの畔出浩隆&テンポイント、そして加島幸二&てつ である。
1位で上がった畔出浩隆は2位との差を10ポイント
開く余裕を見せていたが2位争いは熾烈そのもの。
3位の藤田浩子&オーティスは1ポイントに涙をのみ、
その下位のチームもわずか1キャッチ差と
悔しい思いをしたチームが多かった。
ただ来季につながるゲームだったことは違いなさそうだ。
レディースクラスは12チームと少なめのエントリーでの戦いだった。
しかし、揃ったメンツはレディースクラスでも名の知れたチームばかり。
そのなかにはJAPAN CUP2008の女王、
服部香織&じゅびろうの姿もありしっかりと2位で
本戦のキップを手にしたのはさすがである。
そしてその服部香織の上をいくポイントを挙げて本戦に進出したのは
福田智穂&アーシュ
今季、優勝を後一歩のところで逃すことが多かったチームにとっては
1位という順位での本戦出場は特別嬉しかったのではないだろうか。
堂々たる本戦出場を決めた。
独特な雰囲気のなか繰り広げられるワイルドカード。
ゲーム終了時にはメインコートも完成し、
JAPAN CUP2K13スタートを実感させた。
JAPAN CUP 1日目
天気予報を覆し、気持ちのいい青空が
広がっていたのは本当に驚かされた。
選手入場からプレーヤーたちも活き活きとした笑顔を見せてくれ、
JAPAN CUP 2K13がスタートした。

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メインコートではレディースクラス、ドギーズクラス、フリースタイル、
ベテランズクラスと各クラスの1Rが行われるなか、
Bコートでは富士河口湖町長杯のサバイバル戦が行われていた。
ここで活躍を見せたのが、
今シーズンのベストゲーム賞受賞の大塚裕&JOKER
シーズン後半からの好調ぶりと相まって、
次の日のスーパークラスでの活躍も予感させての優勝となった。
2位には中井まりお&DUKE。
昨年JAPAN CUPで2位になったチームは、
大舞台に向けて調整してきたがこのゲーム後、
DUKEのケガにより本戦キャンセルという悔しい結末となった。
3位は今季のスーパークラス年間チャンピオンの
三浦武也&CYBELE。
やはり年間1位のチームだけあって強さは本物。
優勝こそは逃したが、
この日のゲームでもしっかりと存在感を示した。
意地のぶつかり合い
そして、スーパークラス本戦進出をかけたセミファイナル40(敗者復活戦)。
毎年数々のドラマを生み出すセミファイナル40は、
今年もスーパークラス20チーム、S2クラス20チームの合計40チームが
熱い戦いぶりを見せてくれた。

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レベルの高いスーパークラスの面々を
相手に戦ったS2クラスのチームも健闘を見せ
今年は中山政男&龍、そして白川政明&寿杏の2チームが
決勝進出を決め、本戦進出の期待も高まっていた。
しかし、最高峰のスーパークラスを戦ってきたチームはやはり強かった。
井上一樹&ソナ、足立隆一&TUBE、そして直田徳洋&ハナが見事
本戦への切符を手にした。
井上は今季、妻の活躍が際立つなか最後に見せ場を作り、
足立はパートナーTUBEの5歳の誕生日に最高のプレゼントを
渡すことができるという忘れられない1日を過ごし、
直田は今季最後の最後まで諦めることなく本戦出場を
狙い続けた1シーズンの努力が実ってのジャパンカップノミネートだった。

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新たなスピードキングの誕生。
今大会最初に日本一が決まったクラスがタイムトライアル。
絶対王者の西澤衛&Heartyを筆頭に、
今季のスピード自慢の10チームが火花を散らした。
ここまで4連覇(パートナLoveyを含め)の西澤衛に
大きな期待がかかっていたが
入江克実&αが1Rから15秒86という
日本記録に迫る驚異の記録をたたき出す。
日本記録保持者でもある西澤衛でも
そう毎度のように出せるタイムではないが
屈することなく好記録17秒22をマーク。
しかし5連覇を逃す結果となり、新王者、
スピードキングの称号は入江克実&αの手中に収まった。

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JAPAN CUP2日目
ベテランズクラスでは今年も投票で選ばれた10チームと
ワンDAY受賞チーム2チームの合計12チームが
コートで元気に走る姿を見せてくれた。
どのチームも個性豊かな姿を見せてくれ、
熱い戦いに癒しの時間をもたらした。
今年の優勝チームは関川裕介&HIKARI、
大塚裕&BRAVO!と東西の魂が並んで優勝した。
土曜日の夜のセレモニーパーティーでさくら賞を受賞した
アンジーこと大久保泰子&JOY!は今大会のJAPAN CUPを
引退と決めて、コートにさらなる彩りを与えてくれていた。

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ドギーズクラス~11代目LITTLE GIANT~
昨年、ハナとのチームでJAPAN CUP2K12を制し
涙の引退ゲームで有終の美を飾った榎本裕之が、
今年はソラとのチームでペア違いの2連覇を達成。
今季、絶対的強さを見せていた三林利依&RJ-BONOは
その榎本のパーフェクトゲームに追いつくことができず、
今年もLITTLE GIANTの称号を逃し2位となった。
3位には川部浩&礼、4位にドギーズクラスの重鎮、鈴木哲&PATTY
5位南孝太朗&ダコタ、6位平岡喜代&百子と
名の知れたチームが決勝ラウンドを盛り上げた。

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レディースクラス~11代目QUEEN~
今年も熱い女の戦いを繰り広げたレディースクラスは
古野智子の活躍で幕を閉じた。
昨年、女王の座をとも射止めたMikeが、
1Rをトップで折り返していたにもかかわらず
まさかの怪我により2Rはキャンセル。
しかし、逆行を跳ね返し、schumacher とのチームで
見事女王の座を守り抜いた。
schumacherとのチームでは4年越しでようやく掴んだタイトル。
さらにS.Vettelとのペアでも2位に輝くなど
古野の、強さを際立たせた1日になった。
大きな手術を受けここまで成長を見せたS.Vettelとの2位という結果も、
優勝に匹敵する喜びを感じたのではないだろうか。
3位は八幡琳珠&GLAMOUR。
今季レディースクラスでも注目され続けた9才の少女が、
大人相手に1年目にして3位に輝いたのは驚きだ。
今後も目が離せない存在だろう。

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フリースタイル~11代目FANTASTIC~
鈴木康男&SKIP。
年間チャンピオンにも輝き、
見事フリースタイル完全制覇の偉業を達成。
意外にもJAPAN CUP初優勝の鈴木康男は、
優勝が決まった瞬間に感極まり、ともに戦った
仲間から祝福を受けながら目頭を押さえた。
予選通過2位からトップの
上野裕幸&カミカゼ★ATTACKを追い抜いての勝利だった。
敗れて2位になった上野は来年リベンジに
力を入れてくるのではないだろうか。
3位は岡林さおり&パティ。
こちらも優勝候補の1人であと一歩のところで
大きなタイトルを逃した。
来季さらなる技の磨きに期待が出来るのではないだろうか。

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スーパークラス~11代目KING・返り咲いた皇帝~
そしてNDAの最高峰クラス・スーパークラスでは
今年も熱い戦いが繰り広げられた。
1Rから歴代王者やランキング上位チームが
苦戦を強いられるなか、年間チャンピオンに輝いた
三浦武也&CYBELE、皇帝・望月昭吾&F.Sirius、
スーパーオールラウンダ―・佐藤賢悟&嬉楽、
挑戦・浦野優一&凛娘、NEW AGE世代の宮崎康一&LADDIE、
ダッシュ・多田朱利&シャノン、
ミラクルレフトハンド・林勝利&JAKE、
大ベテラン勝負師・小泉伸人&Yuiが決勝進出を決める。
これだけの強豪揃いにあって7年ぶりに王座に返り咲いたのが
望月昭吾&F.Sirius。

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唯一無二のパートナーFLYが年齢を重ねていくなかで、
悩みに悩み続けてきた望月にとっては悲願の優勝だったに違いない。
朝からコートを入念にチェックしていた姿も印象深かった。

そして、この決勝ラウンドを引っぱったのは間違いなく
佐藤賢悟&嬉楽だろう。

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予選通過7位タイの位置からで高ポイントを挙げたことによって、
後続のチームも攻めざるをえなくなった状況。
しかし、他のチームは1つのミスに涙をのみ、
佐藤賢悟の追撃をかわすことができなかった。
結果、終わってみれば2位まで順位を上げたのはさすがである。
3位には地元・山梨のチーム、ダッシュこと多田朱利&シャノン。
1年目のシャノンとのペアで成り上がりを見せたチームも、
1つのミスさえなければもしかしたら王座を
手中に収めていたかもしれない。

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そして、NEW AGE世代、唯一この大舞台に立った宮崎康一&LADDIEもまた大きな経験値を得たのではないだろうか。

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今やスーパークラスのランク50に入るチームは、
どのチームも王者につく実力をあわせもっていると言っていいくらいである。
年々レベルの高くなるスーパークラスからはやはりこれからも目が離せない。